130507_101_先日運命的な結婚をしたLIGの紳さんへ、周回遅れの”おめでとうございます”。
もはや周回遅れはおろか、関ヶ原に遅刻した徳川秀忠の如く猛烈なる戦場への出遅れ感に苛まれている私がおります。いやはやすっかり何もかも過ぎ去ってしまいました。
LIGの秒速結婚話のどうでも良さと胡散臭さと耐えられない軽さ
(やまもといちろうBLOG より)
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/04/lig-a8f6.html
LIGの紳さんこと竹内紳也さんがエイプリルフールネタで嫁募集からの本当に結婚という、リュウが真空波動拳からの滅・波動拳に繋げるくらい豪快なゲージ消費をするネタだなぁと思いつつ、そこへ積極的にカラミに行くタイミングを完全に逸した私は、ひたすら目の前の積み残し業務に追われながらネット界隈の人々がLIG及びトレンダーズ方面に向けて投げつけるつぶての数々を眺めては見に逝くという反復運動を繰り返しながら混沌とする日々をサバイバルしつつ密かにおめでたい出来事を祝っておりました。心の中で。
結婚のご報告。30年彼女がいなかった僕が、秒速で結婚できた理由。
http://liginc.co.jp/news/notice/other-notice/23810
いやはや、結果的に終始企業PRになってしまった点や、人によっては様々な見方、意見があるのでしょうけれども、結婚自体はおめでたい事ですので、私といたしましては素直にお祝いをしつつ、紳さんにおかれましてはあらためて「早く嫁さんを紹介してよ」という一言を送りたいと思う次第であります。
ちなみに個人的にはこの手の展開って海外ニュースなどで「感動したエピソード」的に語られるソレの匂いがしたのですが、両者の所属する会社のカラーが強烈過ぎて、感動やいい話要素をPR色が上回ってしまった…ということなのでしょうか、まぁいっか、どっちでも。
個人的には、家族が出来るのっていい事だと思っています。自分は以前、世田谷区の二子玉川というところに住んでいたのですが、完全なるワーカーホリック道まっしぐらだった終電デフォルトの自分に、妻から「今日もお仕事お疲れさま。空を見てごらん、星がキレイだよ。」というLINEメッセージが入って、ふと夜空を見上げたときの感覚。。。二子玉川も駅を離れると結構星空が見えるのですよね。
でも働いていると星ではなくスマホ画面を、草木や季節の変化でなくクライアントの事をついつい考えてしまいがちで、そういうときに家族からのホッとするメッセージなんかを貰えたときにはなんとまぁ、温かい気持ちになれるものであります。
人生、当然ながら色々ありますが、折角のご縁ですので、ご結婚されたご両名には是非とも末永く、幸せな日々を送って頂きたいと心から願う次第です。取り急ぎ、完全なる周回遅れな私からは以上です。引き続き宜しくお願い申し上げます。
水曜日, 5月 1, 2013130430_100_コスプレがビジネスとして成立しない3つの理由と、成立するかもしれないの2つのこと
本ブログも残すところあと僅かとなりましたが、今回は未だに私の周辺で”コスプレ幻想”みたいなのを業界に対して持っておられる方が多いので、駄目押しの意味も込めて再度ポイントごとにまとめたいと思います。
何度も言いますが、皆さんが普段から如何にいい加減で、印象論に偏っているか…というのを私はコスプレビジネスのご相談を頂く度に感じます。皆さんもっとよく考えようよ。って話です。
1.「そこに市場はあるのか」という話
矢野経済研究所よろしく「コスプレ市場400億円以上」という下り文句。これは私がONIGIRI PROJECTに携わっていた際によく使っていたくだりです。先日もビックリしたのですが、未だにネット系の記事でもコスプレ市場について書かれる際にライターの方がこの数字を用いるケースが多くあります。
皆さんに質問です。果たしてこの400億円の中でアニメが占める割合は何%になるでしょうか。そしてそれ以外のパーティグッズ関連の衣装の割合は何%でしょうか。誰かコスプレ業界関係者及び周辺の人間で説明出来る人はいるんでしょうか。
本当にビジネスとして、ましてや輸出していくコンテンツとして語っていくのであれば定量的なデータはより深く、より性格に持っておくべきですし、それを知らずして”ビジネス”なんていうには100年早い印象ですよね。こういったデータはお金のある大手総合広告代理店さんに是非、矢野経データを購入して頂き、その詳細な数値を再び口伝で広めて頂ければと存じます。
2.「何に価値があるのか」という話
コスプレって何に価値があり、何に権利があるのでしょうか。後者で言えば権利が発生するのは「衣装」です。前者についてはズバリ「原作」でしょう。コスプレそのもの自体は本来「人」に価値があるものではありません。つまりは、原作を再現して、個人が楽しむ為に衣装を制作したり、買ってりして身につける事が旧来の”コスプレ”としての楽しみ方であり、そこには「原作>着用する個人」という絶対的な関係性があります。
仮にドラゴンボールの孫悟空にイメージピッタリ、クオリティの高いコスプレイヤーがいたとすると、その人物は「悟空」なわけです。海外にいってパフォーマンスをしても、あくまで「悟空」のままであり「原作>個人」のバランスは変わりません。
個人はあくまで衣装を身に着ける為のマネキンのような存在であり、逆にその個人が強くなり過ぎてしまうと…(有名タレント、配役の声優がコスプレetc.)それはまた見た目はコスプレであっても「衣装を着た個人>原作」という”個人”で注目を引いたり、ビジネスに繋げるという点でコスプレでビジネスに繋げてるのとはまた違ったものになってしまいますよね。要するにタレント業のようになってしまうという事です。
3.「どこにキャッシュポイントがあるのか」という話
自分がいた古巣のONIGIRI PROJECTでは、周囲や経産省クールジャパンマッチンググランプリの際に「コスプレイヤー世界派遣企業」と言って頂きました。それ自体は非常に光栄な事ですが、国の予算が無ければ海外にすら渡れないようでは、一時期批判をされた日本の伝統芸能と同じで国頼みの文化事業になってしまいます。
実際にONIGIRIがどうだったかは別として、キャッシュポイントについては、ちょっと考えるとそれが、既存の業界リソースで実現させる為にどのくらい実現性が低いかが一瞬で分かります。具体的に考えてみましょうか。
まず、コスプレ派遣企業が1人のコスプレイヤーを企業ブースのお手伝いである展示会に送り込みます。(免許等は取得している前提です)
1人クライアント側への請求ベースで2万円/日で送り込んだ場合、1日に3人派遣して6万円。そこから本人たちに70%支払ったとして1.8万円が手元に残ります。いいですか、このペースで1.8万円を仮にフルで30日毎日送り込み続けるとしても54万円です。
従業員2名で給与抑えつつ社会保険払って家賃払って…さぁ次ぎ払えるのか?って収益です。しかもコスプレイヤー3人のオーダーを30日連続でとり続けるって非現実的です。
ではどうするか、およそ思いつくのが「企画をセットにして売る」若しくは「イベントの運営を合わせて引き受ける」、そして「レイヤーの質を上げてアイドル化する、単価を上げる」…このあたりではないでしょうか。ただ、問題なのは企画→現役のプランナーに勝てるのか?=継続的に取り続ける事が出来るのか/質を上げる→プロダクションの方が普通に強い、早い/イベント自体の運営を引き受ける→イベント会社で十分だし自分らで回せる小規模イベントであれば収益は弱い。
以上の理由でキャッシュポイント的に見ても、実際はコスプレ世界派遣企業の実現と言うのは、それ単体ではあまり現実的ではないという事が直ぐに分かるかと思います。
そこに市場はあるのか。
なにに価値があるのか。
キャッシュポイントはどこか。
この三点があまりに現実的に突き詰められていなさ過ぎて、未だにコスプレに幻想を抱いている大手広告代理店さんも少なくないのですが、実際は海外イベント(JAPAN EXPOなど)での集客、良い意味での客寄せパンダとしては非常によく機能するという事はONIGIRI PROJECTの1年間で証明されたのだと思います。
つまりは、現時点では、企業さんのイベントなどで、客寄せの意味合い、話題性づくり、プレスリリース対策としてのコスプレの起用は効果が望めると思いますが、それ以上の定量的な成果へのコミットや、立場変わってコスプレを供給する側自身が自立していけるかどうかは全くの別問題であると私は考えます。
では、逆にコスプレをビジネスとして成立させるにはどうしたらいいか。2つのポイントで考えてみます。先ほどの反省点を踏まえながら順番にいきましょう。
1.そこに市場はあるのか→お金を貰うのは誰ですか
よくコスプレイヤー相手にビジネスを考えるインフラ系企業様がいらっしゃいますが、正直、ファイアストレージで十分ですし、DropBoxであり、更には王道のCureでありアーカイブで十分なんですよ、画像は。有料のサービスなんて誰が使うんですか。
そしてコスプレ企業を成立させる為に必要なポイントは徹底的に予算を持っている企業か大手の代理店に寄る事、でしょう。自分たちでの自立ではなく、予算があるところから予算枠を貰い、まずは収益のベースと自分たちのビジネスがどういう役割を全体の中で担えるのか。それを認識してから、マネタイズの幅を広げていく。コレだと思います。
自主制作も大事ですが、予算を多く取りに行き、その予算で映画関連の会社に小道具発注して超クオリティの高い進撃の巨人の各種パーツを作ってもらうとかさ…ビジネスとしてのクオリティや話題性を追求するならそういった既定路線を外れる動きも必要な気がします。
2.何にお金を払うのか→何にお金が支払われているか
これは考え方2通りですが基本コンセプトは「見た目がいい人材のみを徹底的に起用する」です。見た目がいい人材を起用するか、見た目がいい人材を多く抱えるイベコン派遣の会社、若しくは芸能事務所、そういう「既にクオリティが担保された個人」に対してコスプレというコンテクストの導入をするだけ…なんだと思います。
ビジネスとして追求するのであれば、思いや愛情など数値か出来ないものには意味がないので、ビジュアルの担保が出来、仕事、案件としての目的が達成出来ればOKなのだと思います。
あとは衣装です。衣装の商品化権を駆使してビジネスをする。こういった収益源を増やしていく事は売り上げのベースを作っていく上で重要ですし、やるのであれば同時に不正競争防止の名目で無許可の衣装を次々に刺していき、生産をさせない動きも同時進行で必要になると思います。ようするに衣装のビジネスですね(既に正規で進める大手がいますが)。
この2点となります。
なんとなく通じましたでしょうか…何が必要で、何が不要か。今ある現状から一歩進んでビジネスにするってことはそう簡単な道のりではありませんが、挑戦されている各位にいたっては、どうか諦めずに自分たちの道を完遂させて頂きたいと思っております。
というわけで、コスプレについてのまとめでした。今回はここまで。
130412_99_中村伊知哉せんせいの”■日本のポップパワー発信10策”について意見を書こうとしたら完全に出遅れてしまったことについて
今さら感は既にあるのですが、元々書こうと思っていた事を書いていきます。一部、中村伊知哉さんのブログから引用させて頂きますので予めご容赦下さい。
(つい先日より http://nc2lab.com/ チームメンバでブログを書きはじめました)
個々のアクションもそうなのですが、そもそも採択された事業の事を多くの人が認知していない、そして定量的な成果をもっての採択企業の成果報告と言うのが、あるのかもしれませんが、それらが表に出て来ない。
行政側も積極的に発信してクールジャパンに対しての認知、理解を深めてもらおうという姿勢があるのだろうけど、そう受けとれられない。という点について個人的に気になっています。(以下、引用含め意見です)
>[1] 主要国首脳会議、World Economic Forumその他海外首脳の集まる会議において、>ポップカルチャー宣言を首相が表明するとともに、ポップカルチャー政策を一元的に推進>する機関を設立し、民間から登用する長官が世界中を渡り歩く。
首相が表明せずとも民間で大きなうねりをつくれるように我々が頑張らないと行けないところだなと思いました。
>[3] アジア、南米等の新興国向けにポップカルチャー専用のテレビ3チャンネルを編成>するとともに、同番組を世界にネット配信する。
昨年秋のクールジャパンマッチンググランプリでも数社、海外展開でAKB板野さん、きゃりーさんらを使った海外チャンネルでの展開について、実施をしました!的なプレゼンをされておりましたが、プレゼンを聞いていて、プレゼンしている側も、聞いている側も共通のKPI的な評価指標でやり取り”出来ていない”感じがしました。
例えば、日本国内では”視聴率20%”は結構凄い事だとTVをあまり見ない方でもなんとなく分かると思うのですが、欧州での1万回の動画再生について、それを「成果があった」とするのか、どうなのか、その辺がフワッとしていて、採択企業のアプローチは凄いんだか何なんだか良くわかりませんでした。
なのでネット配信の番組でもケーブルテレビでも専用チャンネルでもなんでも、あらかじめKPIみたいなのをオープンにして、うまくいったかいかなかったかを興味ある人間が誰でも確認出来るようにした方がいいのではと個人的には思いました(私がただ単に知りたいだけなのですが…)。
>[5] 初音ミク、ピカチュー、ガンダムなどのキャラクターについて国際ネット投票を実>施し、上位5名をポップカルチャー大使に任命し、Facebookやtwitter上で多言語観光キ>ャンペーンを打つ。
これは正直違うと思いました。日本が押し出したいものと、海外が受け入れたいものはイコールにはなっていません。昨年の仏JAPANEXPOが分かりやすいと思うのですが、会場でボーカロイドのコスプレをした来場者は多少見受けられましたが、KAITOもリンレンも完全なるレアキャラ扱いです。ミクさんは認知はありましたが、自分が昨年コスプレビジネスの会社を運営し、外務省予算などで海外へ行かせて頂いた際も、ボカロの感触が明らかに良かったのは香港。逆にオタ層と交流していても英語圏ではボカロのコンテクストはアジアよりは目に見えて響いていない感覚を未だに受けます(主観ですが)。
ちなみにJAPANEXPOはワンピース勝利な印象があり、取り分け「身につけるグッズ>>フィギュア」の売れ行きが目に見えて好調な事、逆にタイガー&バニーなどはあまり響かず、、、といったグッズの売れ行きデータなどから、まずは現地のニーズを掴んで、各国のEXPO/イベント単位で事前のマーケティングが必要と思いました。出版社の経営層の方々などはフランス現地のライターなどアドバイスしてくれる方々がいらっしゃると伺っていますが、そういった情報はキチンとクールジャパンの担当者レベルまで上がっているのでしょうか。実際にクールジャパン戦略室の方とお話をしていると、未だ未だ判断するに十分な情報が集まっていない感じがします。
あと他言語展開に関してはDannyChoo氏のカルチャージャパンなどもそうですが、Google先生の頼りない翻訳機能でもなんとか記事が読めますので、そこに税金投入などはしなくていい気がしました。WordPressのプラグインで十分です。
>[7] 映画、放送番組、音楽、アニメ、マンガ、ゲーム、デザイン、7種のデジタル・ア>ーカイブ構築を推進するため、著作権制度等の特例措置を講ずる。
緩和策歓迎ですが、デジタルアーカイブの選び方や進め方がイメージ出来ませんでした。
>[10] 京都、沖縄などの地域やコミケ、ニコニコ超会議、沖縄国際映画祭などのイベント>を10件、国際ポップカルチャー特区として認定し、二次創作や税制等の特例措置を講ずる。
イベント単位で指定する事は、特定の事業者に対してのアクションとなるわけですし、地域を認定する場合もそこにぶら下がる様々な利権と言うネガティブな想像をしてしまいます。
>[20] 海外及び国内の20大学に日本ポップカルチャー講座を開設し、アーティストを講>師として派遣するとともに、その場を利用してアニメ、ゲーム、音楽などを創作するワー>クショップを開催する。
学びたい人ってどのくらいいるんでしょうか。例えばなのですが、スタンフォードの日本語専攻の学生さんでポップカルチャー好きな学生さんをスタッフとして起用している日本のスタートアップがありますので、ナシではないと思いますが、講座の内容と講師の選定という部分が行政主導で行うと難易度が高そうです。
>[30] 30本の人気アニメの権利を開放し、世界中のアニメファンに日本のPRビデオを二>次創作してもらう。
もともと制作委員会方式の生態系と言うのが、目に見えない「新規参加を受け付けない」利権構造で出来ている点、そして人気があるIPはほぼ取得され尽くしており、そこの権利を解放するからといって解放の為にコンテンツに予算を払うのであれば反対です。
現行の制作委員会方式に頼らないやり方で、CJファンド主幹事のアニメを海外と共同制作というのも考えましたがコレも無理そうです。(利権構造の餌になる可能性があります。)
あと、世界のアニメファンのニーズを探る方法が確立されていない今、これを実施するのは危険だと思います。例えばですが、日本の現行のアニメなどは、実際に放送終了後1年が経過しても、海外ではブシロードさんのカードゲームはじめ時間差でそのアニメのコンテクストが浸透し流行っている場合もあります。ですから、政府としてはアニメ作品の海外での放送状況やグッズの売れ行きなどをもっと情報精査出来る仕組みを持って頂き、その上で上記施策を実行するのであれば少し成果が良くなる可能性はあります。
>[50] アニメやゲームの制作力に基づくデジタル教材を50本制作し、途上国にODAで情>報システムとともに提供する。
制作力自体は既に昔のアニメ業界の先人でアジア周辺諸国に渡ってオフショアで仕事をしている方々がいるのと、普通に海外の方々のレベルが上がっているので、デジタル教材というのがピンと来ませんでした。
>[100] 日本を代表する100人のクリエイターのメッセージ動画を配信する。
先行の仕方が難しそうです。結果的に「自分は日本を代表していると思いたい(対外的に言いたい)」クリエイターが集まりそうで、クールジャパンの「クール」は他社から言われるべきものだ論争がアゲインする感が満載でドキドキします。
>[1000] 正規コンテンツ配信サイト、アーティストのブログ、問題のないファンサイト等>1000サイトを選定し、無償で英中西仏葡の翻訳を付して発信する。
クールジャパン戦略室の方全員ではないと思うのですが、皆さん「正しい言語での発信」に拘っていらっしゃる気がしています。着物や伝統工芸は、確かに正確な翻訳が必要ですが、なんといいますか外人のヲタク友達なんかもそうですが、Google先生やWordpressのプラグインと、あとは画像の力でなんとなく伝わるって言うのでもいい気がします。
無償で発信はしますが、そこに予算自体は使われるのだと思いますので、予算のかけどころというのはもう少し別のところにある気がしています。それに選定が大変そうです、これも。サイト負荷にどのくらいまで耐え得る事が出来ればいいのか、という基準を設けるのか設けないのか、その他”正規”の定義自体も決めるのが大変そうです。
と、長々と書いてしまいました。
クールジャパンの予算は、中小の民間企業からとても大きな予算金額に見えますし、魅力的です。ですが、実際にクールジャパン採択企業に応募しようとすると「会社数社のコンソーシアムを組む事」「予算の払い込みは1年後(つまり採択されても後払い)」「既に国内である程度実績がありスケールする見込みがあるもの」といったような、中小企業ではそもそもチャレンジすら難しいような(結局は大手企業と組ませて頂かないと資金的にも挑戦すら出来ない)仕組みが最初の選考で待ち構えています。
こういった「中小企業門前払い」的なルールにも関わらず「クリエイターを支援しようぜ!」ですとか「我が国に未だ眠っているクールジャパン的な種を発見しよう!」みたいな話になってしまうと個人的には矛盾を感じます。
クールジャパンは、可能性のある様々な種、個にフォーカスをし、現時点でポテンシャルはあるが挑戦出来る土台に無い何かを支援する為にあるのか。それとも血税の使い道として「失敗するわけにはいかない」ので、ある程度大手で「大ゴケをしない」企業に対し一定成果を担保するために採択をするのか。クールジャパンは「挑戦」なのか既存の「拡張」なのか、自分にはイマイチ分かりません。
誰を、何を、本当に応援したいのかが分からないのです。
クールジャパンの精神を支えるのが、日本の伝統を支えてきた職人さんなのか、また我々日本人が先人より培ってきた文化を対外的に伝える事がクールジャパンなのか。それとも既存の大きな資本を持つ企業や声の大きい方々が音頭をとって、大ゴケはしない安全確認をし、担保を取りながら地道に進めるのがクールジャパンなのか。
その辺りが未だに明確でないところが、自分としてはスッキリしない部分です。
民間企業や国民への情報発信の仕方
民間企業や国民への情報収集の仕方
この2つを今以上に強化する事で、ご担当者各位の判断材料が増え、情報が増え、より良い方向へプロジェクト全体が進んでいくものと思っています。クールジャパン、応援しています。(終)
金曜日, 3月 29, 2013130329_98_音楽業界のことについて、もうそろそろいいんじゃないかっていう気もしていて
音楽業界については自分なりに色々書いてきたわけですけれども、もうこれ以上の”しっくりくる”まとめ方はないんじゃないだろうか。と思える程素晴らしいまとめかたを、やまもといちろうさんがBlogで書かれていたので、音楽ネタについてはそろそろ卒業しようかなと思っています。
時事問題の旬について(やまもといちろうBlogより)
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/02/post-eadd.html
「コロモ業界」っていう例えが心の芯を突くど真ん中でした。これはほんとうに凄い例えだと思いました。
私も色々と、とくにレコチョクさんなんかは思うところがあったし、結構前から悩める姿、話を伺っていたので、色々書いてきましたが、なんといいますか、本当に「これが全てだよな」と、自分の中でコロモ業界という話に良い形で全てが集約された気がします。整理されたというか。
かといって、今後まったく音楽の事を書かないわけではないのですけれども、あえてもう時間を費やして方々でこねくり回さなくても、いいだろうと。十分だろうと。そう思えたので、これからは以下のブログ「NC2Blog」に全力で取り組んでいこうと思います。
http://nc2lab.com/
まだまだレイアウトすら定まっていませんが、新たな仲間と共に、新たな旅立ち、挑戦の始まりです。
私自身も、ヲタクカルチャーだけでなく、自分なりのクールジャパンへの思いや、あとはeスポーツと呼ばれるプロゲーマの友人たちの活躍、彼らの示してくれた可能性、アニメや漫画のライセンスの問題など、書きたい事がたくさんあります。
勿論、音楽業界については、また書くときがくるかもしれませんが、こちらのブログで書くのはそろそろ終わりにしようと思います。
というわけで、こちらは100回目のエントリで終了する予定です。これからはまた違った形で、違った場所で、書いて逝く予定です。今後とも宜しくお願い致します。
なんかね、これって、賛否はあるんですけど、自分がFF10をクリアして涙を流したときに「RPGやりきったな、本当によかった、FF10と出会えて」と思えたのと同じ感覚なんです。。。って伝わらないかw
130322_97_ONIGIRIを辞めました
ブログの記事すら更新出来ないなんて、どんだけ最前線で手を動かしているんだ貴様はッ!というツッコミを自分に入れたくなるような毎日の中、本日はちょっとしたご報告を。
近しい方々には私の方からご報告をさせて頂いたり、知らない間にONIGIRIの方から関係者に通達が為されていたりして、私自身の方の正式なコメントが約半月以上遅れてしまいました…いやはや。
というわけでタイトルのままなのですけれども、株式会社ONIGIRIを正式に卒業しました。
”コスプレ文化(日本のヲタク文化)を世界に”ということで、この1年の間に外務省:元気な日本展示会(香港)、CAMPFIREでのフランスJAPANEXPOへ行く為のクラウドファンディング、経済産業省クールジャパンマッチンググランプリでのプレゼン、その他様々な方々との出会い。本当に多くの経験をさせて頂きました。
これからは、また違った形で新たな仲間と共に、会社組織の壁を超えた新しい形で日本のヲタク文化、アニメ、漫画をはじめとした、より広義でのサブカルチャーの発信と発展に関わっていく予定です。
株式会社ONIGIRIのメンバは勿論、会社を応援して下さった全ての方々に御礼を申し上げつつ、私自身は次なる闘いへ身を投じたいと思っております。
引き続き、宜しくお願い申し上げます。
(詳しくはまた後日ご報告を致します)
130224_96_スタートアップ界隈でよくわからないものを見かけたので
熱狂してたのが2年前、来年は屍の山だねって冷静に話をしていたのが1年前、気がついたら屍になる事を拒んだゾンビたちが徘徊していた…個人的には当初の方向性と随分ズレてきていやしまいか、という思いと引き続き順調に資金調達をしながら戦線を拡大して戦闘を続けている仲間たちがいるのとで、自分自身は遥か遠くに身を置いてしまった今でもついつい都度状況をヲッチしてしまう自分がおります。
そんな国内スタートアップ界隈において、先日あまりにも良くわからないページを見かけたので、クソ寒い中の連日のSEM設定地獄の1,000本ノックによるゲージ増加もあいまって、ついつい脊髄反射で盛大に釣られてレイジtweet的な咆哮をあげてしまいました。
全てのスタートアップに、マークジェイコブスとコラボのチャンス
(creww.me)
http://creww.me/collaborations/2/vote/383#vote-footer
とりあえず「マークジェイコブズ」が何なのかが全く分からない。でも、これはタイアップする事が非常に名誉なくらいのブランドという事なのだろうか。ところで、最近のスタートアップの多くが(友人、知人たちが)「固定費が捻出出来ない、キャッシュアウト」という理由で会社を辞め就職したり、完全受諾切替えで自社サービス辞めたり、つまりはゲームオーバーになっているな…という現実と、様々な思いが入り交じり、結局はこの企画自体がよくわからん。ということで一旦レイジゲージを消費してtweetだけ先に見切発射したわけであります。
後からキチンと会社情報などを調べてみた所「スタートアップや起業家のためのイノベーションプラットフォームです。」と会社の紹介で書いてあったのですが、やはり初見では全く何をする会社なのか良くわかりませんでした。
そして企画に応募している企業の中には知っている名前も幾つかあり、更にはコラボする必然性を感じられるスタートアップも幾つかあったのですが、私が違和感を感じたのは「全てのスタートアップに」としている点でした。企画に応募していた各社のキャッチを下記、幾つかご紹介…正直、コラボする必然性以前に、これはスタートアップなのか?ていうか何だか良くわからないものもありまして、目眩がしました。
(その1)好きなことを何でもアピール・宣伝できる場所です!
(その2)最新のテクノロジーと独自のソーシャルインタラクション
(その3)今のどっちをシェアできるソーシャルオピニオンサービス
どれも初見では何言ってるのか、良くわかりませんでした。ソーシャルインタラクションとかさ、アーリーアダプタの中でも「何ですかそれ?」って人いると思うぞ?普通に。あと「今のどっちをシェアできる」っていうのもちょっと言葉として分かり難い。
平たくいえばこういった”客観性を欠いている”ことと”プロダクトにこだわりを持って推進していく事”をどこか勘違いして進んじゃっている人が未だに多いんだろうなぁ。。。そういうのお互いに言い合える相手とか、メンターとか、いたらまた違うんでしょうけど。
微妙な事に界隈の傾向として常にプラスの方向で「どうしたら良く出来るか」という方向性で話が進む事が多く、「それはクソサービスだからそもそも止めた方が良い」とか「国に帰るがいい、お前にも家族がいるだろう」的なガイル的コメントを遠慮なく言える人材が少ないのも逆によろしくないのではないか…なんて、思うわけです。
因に、マークジェイコブスがどの辺りのプレゼンスなのかはこの際良くわからんので、そこは置いておいて。ただ何ていうか、こういう企画1つとっても「企画」という意味ではどうしても全ての挑戦者たちが挑戦するという「必然性」が感じられなかった、そこに私は石を投げたいと思ったのでしょう(今思うと)。企画の必然性、”なぜ”それなのか、そうあるのか。という部分です。そこがしっかりしていないとああでもないこうでもないと邪推してしまうんですね。
で、咆哮の後に親切なmentionにより、企画を主催している会社の会社概要なんかも拝見したわけですが、やりたい方向性、思いの部分は何となくわかりました。
creww.me/about/company
でね、AngryBirdsの本場であるフィンランドにもですね、同ゲームを生んだRovio社のCEOはじめメンターたちがアドバイスをくれて、超絶大きなモニターでAngryBirdsが出来るという施設があったりするわけですが(銭湯跡を改装…したところでしたっけ、あそこ)。
まぁ何と言いますか、確かにスタートアップに取ってのコミュニティの存在は大切だし、メンターの存在も必要だと思うのです。が、しかし、本当に西海岸であったり、フィンランドのような行政や都市が一体となってスタートアップを支援し、世界に通用する企業を生み出すようなエコシステムが必要だと信じているのであれば、私といたしましては「それを自分たちの国で必ずしも抱える必要はない(形成するまでの時間と体力は日本には残っていないのでは)」と思っています。
ここに至までの自分なりの思いも色々とあるのですが、日本から世界に通用する〜って多くの人が夢を見た結果、一方で「低所得でもいい、たくましく育って欲しい」的な層がクッキリと自己主張をしたり、まぁ私が何を言おうとも大きな流れと言うのは放っておいても流れていくものですし、私自身は、それならば自分なりに自分の好きなことを適当な形でやっていこう、という思いで日々粛々と企業経営に取り組んでおります。
ひとまず今回は一旦、このような形で締め括らせて頂きます。引き続き宜しくお願い申し上げます。
130221_95_ヤフーが子供の成長記録を家族で共有できる「kazoc」を公開と聞いて(ソフトバンクイノベンチャーですって)
寒い日が続く中、なぜか先週末に秋葉原街頭での某店舗ヲッチ任務などが発生した為、完全に風邪が悪化。未だにマスクをしながらキーボードを叩き、当然ながら暖房の効いた会議室ではマスク内がもの凄い水滴になってしまい独りふごふごしている私がおります。早めのパブロン大事。
さて、記事を夜中に書く暇がない位、完全燃焼の2月後半戦が続く中、我らがCNET JAPANにおいて、なんともパンチ力不足なリリースを発見したので、完全なる興味本位で取り上げつつ、石を投げてみようと思います。
ヤフーが子供の成長記録を家族で共有できる「kazoc」を公開
http://japan.cnet.com/news/service/35028512/
”kazocでは、子供の成長を写真付きで記録できる「電子母子手帳機能」を提供。妊娠中の母親の体重や腹囲の記録、育児中の子どもの身長、体重、頭囲、胸囲の記録や予防接種記録などを登録できる。”
ソフトバンクイノベンチャーという「ゴーイングmy上へ」的なゴロ合わせのソフトバンクグループの新規事業提案制度の第二弾という事で、それだけで地雷臭が満載の中、ある意味「電子母子手帳機能」というこのキーワードに諸々集約されるのかなぁと思う次第であります。
最近もヤフーの某サービスが8ヶ月程度で終了なんてニュースを見ましたが、リリースした時は「おー楽しみー」とかtweetされ、終了する時は「あー終わるのかー」そして、何か面白そうな事があると「さすが爆速!」という、ホントにヘリウムガスレベルの声援を常に受け続ける事の出来る立場が、零細ベンチャーなうな私に取っては、ちょっぴり羨ましくて仕方がありません。
周囲の人間が本当に測定不能レベルの軽い声援tweetをTLで送る中、私は今回もkazocに対しても非常に懐疑的な印象です。まぁもう少し詳しくいうと新規事業提案制度の精度に対する疑いの念とでもいいますか、あるわけですね。
何せ第一弾が、誰が見てもTokyoOtakuModeにしか見えない「WONDER」というサービスでして、サブカル界隈で地道にやっている自分らからすると、完全に「マネタイズ」の部分を舐めてかかっているとしか思えない脇の甘さでリリースが出ており、なんだかなぁと思っていたら周辺の人間を経由して私の所までちょっとした相談が飛んで参った事がありました。名誉の為に内容は伏せますが、個人的には脇の甘さと楽観的な見通しに電話機握りしめたまま放屁した記憶があります。
恐れろとは言いませんが知材を甘く見ちゃいけないと思いますし、マネタイズはimp稼いでアフィリエイトでとか、プロブロガーじゃないんですから、WONDERがそうだとは言いませんが、こういう見通しの絶好調に甘い企画に対して500万なりン千万円のお金を出す決断をする人たちの頭の構造が私には分かりません。そのロマンには大いに賛同しますが。
というわけで、第二弾もパッと見た感じピンと来なかったので、個人の立場として私自身は石を投げてみました。夢やその他大きな絵があるのは分かるのですが、個人的にキチンと自分の経験した話をここでさせて頂くと、コスプレの案件についても、アニメのタイアップ案件についても、例えば大手通信会社さん系某社が出してきた与件がクソ過ぎて、私「これってビジネスにならなくないすか?」→先方担当「さーせん、仰る通りでした、見通し甘かったです(てへぺろ)」なんてことは1度や2度ではありませんでしたし、何ていうか、現在の自分らの立ち位置からは見えなかったり分からない業界に対して、見通しや脇が甘くなるっていうことは往々にして企業規模問わずあるのだろうな。と思うのですよね。
とはいえ、スポットが当たらない業界だったり、そういう中でポテンシャルがあると自負している人たちは、それはそれで積極的に情報発信や外向けのアピールと言うのは必要だと思う部分もあり。
スタートアップ的な業界の括りで考えると、ゴールの部分が概ね、GREE、DeNA、リクルート、Yahoo!あたりに集約されてきていて、やってる側も、赤字になったり収益化、黒字化の見通しは立たないけど、危なくなったらバイアウトで逝くか的なゴール部分のテンプレ化みたいなところも最近はちょっとだけ気になっていたりします。まぁ私自身はもう関わりがほぼない業界ではありますから、最前線はそうでもないのかもしれませんが。
というわけで、mixiの大逆転を密かに期待しております(嘘)。
130217_94_カモン!クールジャパン!コスプレって企業が手を出すと何かしら金になるんですか?と思っている全ての人たちへ
昨日に続き、本日も東京は寒いです。こんなクソ寒いのに夕方からまたとない某所で30分間に及ぶ店頭ヲッチ任務を遂行するとあって私は今からテンションが下がり気味です。あぁピロシキが食べたい。とかいいつつ何気に寿司屋もあるモスクワ。
それはさておき、本日はここ一年くらいの間で本当に色々な人、企業さんに聞かれ、お話をさせて頂き、私自身もイベントでの登壇を通じて話してきた「コスプレって金になるんですか」という内容について書きたいと思います。
矢野経済研究所というググると直ぐに出てくる非常に便利なPDFを公開して下さっているところの話では、ヲタク市場においてのコスプレの衣装の市場というのはここ数年の間、年間400億円を超える大きな市場となっている。と書いてあります。フィギュアの市場が300億ちょっと、皆さんお馴染みの初音ミクさんらボーカロイドについては実際は70億円ちょっとと書かれていました。それに比べたら中々の数字に見えます。
ただまぁ実際には、街中で売られているハロウィンやイベント・パーティ用の衣装、コスプレイヤーが着ているコスプレの衣装、全てひっくるめての金額なのだろうと思っていて、正味のところ「アニメ、漫画」などに紐づいた部分での%というのも、更にはCOSPAやACOSなど「正規ライセンス品」なのかどうかも内訳は良くわかりません(矢野経済研究所さんのデータをン十万で買うと恐らく内訳がもう少し詳しく出ているはずなので知っている方いらしたら教えて下さい)。
そして、ヲタク市場は巨大であり、世界にも通用するクールジャパン的な何かであり、日本が誇れる文化である。更にはFacebookなどに画像を上げると非常にエンゲージが高く、海外イベントでは沢山の人を集める事ができる非常に優れたコンテンツである、と。…まぁ間違ってはいないかもしれないのですが、こういった客寄せパンダや国の文化的な側面とは別にビジネスとしてみたときに「どれだけお金になるのか」という部分においては、かなりインパクトが弱く、お金には繋がらない。というのがこの1年実戦をしてきた自分なりの結論であります。
さてここで、コスプレイヤーというのを、
コスプレをする本人(個体)+衣装+原作が持つコンテンツ力
という3つのパーツに分けて考えてみます。すると、これらの効果を最大化するには「個体」の部分にフォルムとビジュアルに優れた方をアサインします。次に衣装はお金をかけて、権利の部分もクリアして良いものを作り、そして原作が人気があり、ファンに刺さりやすい作品を選ぶ事を前提とすれば、理論上は「私の考えた最強のコスプレイヤー」が誕生するわけですが。これだけだと例え人気は出たり、話題になるかもしれないけれど、お金には繋がりません。そもそも「仮装」をするということについてのキャッシュポイントと言うのが限定され過ぎているのですね。
さしずめ、写真集を作ってROMを売る(赤字になる確立の方が圧倒的に高い)、イベントに出演して僅かながら報酬をもらう、海外イベントに行政予算で行かせてもらう(報酬はほぼ無し)、ニコ生にピンポイントで出演(報酬そこまでない)…まぁ細かい所では色々とあるかもしれないですが、これらほぼ全てのキャッシュポイントがベンチャーでいう所の「受諾案件」を同じで、単発であり、コスプレイヤー及びコスプレをする人々が自立しているモデルではないのですよね。なんだか個人的には日本の伝統芸能が補助金で生き長らえているのと同じ印象を受けてしまいます。
ちょっとお金になりそうなポイントとして、衣装という所に着目。この部分を「商品化権+不正競争防止法」の組み合わせで括る事で、ライセンス無視(orグレーゾーン)で流通しているネット通販市場でのコスプレ衣装の販売をイチイチ差し止めていく協会を作り、差し止めまくって既存の正規ライセンス取得メーカに対して適切なお金の流れを作る。なんてことも考えました。
このやり方で大きくなった例としては、映画館でよく見かける「カメラ頭の人がクネクネするCM」があると思うのですが、あの団体ですよね、差しまくって大きくなっていった団体。
だって、初音ミクの「公式」の衣装って発売されたの昨年末ですからね…それまでネットで売っていたのはなんだったのか、なんて話になるわけでして、正規のライセンスを取得したメーカー側からすれば、そりゃあ俺たちの利益がアジアのどこぞの工場で作られた非正規衣装に持っていかれているよなぁと思うのは当たり前かなぁと、えぇ。
こうしたライセンスの話を飛び越える事で、本来流れていかない方向に利益が流れていってしまうという部分において不正競争防止法という呪文を唱えつつ、商品化権という念仏を権利者に対して投げかけるという作戦…ただこれもまた時間と労力がかかる上にどう考えても自分たちの体力が持たない。本当は権利関係をまとめたデータベースとか、熱いなぁと思ったのですけれども、いっぺんにブワッとやるには映画の制作委員会とか、大手出版社とか仕組みが複雑だし、各作品や管理元ごとにMGもバラバラ…膨大な作業になるなぁということで地道にライフワークみたいな感じで1つ1つやっていくことにしかないよなぁという事で着地。
大手企業さんがソーシャルメディアのキャンペーンでコスプレ画像バンバン使っている光景も見てきましたが、あれも厳密には中々微妙にアウトではないかと思っています。とはいえネットの場合は「言われたら画像を下げる」で何とかなると思いますし、個体であるコスプレイヤー本人に何か罰が与えられる事は(余程エロなどに振り切って課金等させていない場合は)ないかと思いますので、やってるプレイヤーの方々はご安心を。
んでもって、結局「どこがお金になるのか」というのを考えた所、辿り着いた結論は「予算を持っている企業のプロモーションに組み込んで頂く」ことなのではないかなぁという着地になりました。
具体例で行くとヱヴァンゲリヲンの「エヴァレーシング」の方々なんかが分かりやすいかと思うのですが如何でしょうか。レースクィーンというフォルム&ビジュアルが担保された個体+アレンジしたエヴァのコスチューム+原作の持つコンテンツ力。これが一番しっくり来ます。そしてこのエヴァレーシングの女子たちはキッチリと定量的な成果にも貢献しておりまして…参天製薬さんがやられたサンテFxネオの「人類爽快化計画」というキャンペーンで、秋葉原の某薬局を訪問、1日当たりの同商品の売上が2500%アップしたとか(販促会議という雑誌にも載っていましたね)。
このように、コスプレというものを企業がお金にしたり、自分たちが何かコスプレに関してビジネス的に考える場合は「原作のコンテンツ力>衣装の権利+個体」というのを念頭に置いた上でプロモーションの1つのパーツとして活用する、組み込んでいく…というのが正解なのではないかなというのが現時点での私なりの結論です。
「コスプレイヤーで凄い人がいる!」とか言われても企業担当者は「ポカーン」なわけですし、コスプレイヤーが15万人からン十万人て言われている我が国の業界においても、その人たち向けに間違っても一般の大手企業が何か商売なんてするものじゃありません。皆さん、お財布の紐が開くポイントが違うわけですし、コスプレイヤーは画像を沢山処理したり保存するから弊社のクラウドサーバを(ry…みたいな話は一切通用しません。自分たちがコントロール出来なかったり、その生態系を良くわからないものに対して無闇に手を出すべきではないし、そこに宝の山なんてありませんよ。
権利の話で考えてみてもそうです。先日の東京大学で行われた知材のフォーラムのときに確信しましたが、コスプレの権利関係を考える際も、コミケと違ってコスプレと言うのはコミケの更に下層として位置しているものであり、コミケのようにCC(クリエイティブコモンズ)のルールをアレンジして適応…なんて現段階では非常に難しいし、そこまでの労力をかける程収益のポテンシャルを持っていないのですよね。
「人が主役なのではなく、コスプレのビジネス化を考えた時の主役は衣装とその周辺権利」というのが、やはり自分なりの落としどころなのですよね。それを前提にビジネス化していかないと必ず破綻をすると思っています。理屈の上では「ゲームショーにおいてのイベントコンパニオンを概ねコスプレイヤーにチェンジする」とか、一見面白そうに見えるのですが、人材派遣業を行うだけのフレームも人材の確保も「コスプレイヤー」を基準にしてしまうと中々難しい。でも逆に「既存の人材派遣の会社にコスプレを導入してもらう為のアドバイスをさせて頂く」…これなら何とかなるかも。とはいえ大勢の人が働ける組織を作るに至る巨大ビジネスになるかというとこれがまた難しい所であります。
長々と書いてきましたが、何となくまとめますと…
「コスプレイヤー(人)」がお金に繋がるのではなく「コスプレ」の方がビジネスのパーツとして十分にポテンシャルを持っている(と思う)。というのが結論かなぁと。だってそうでしょう?ゲームショウとか仮に盛り上がっていたとして、横からいきなり超人気でカワイイ声優さんとか出てきたら一発で終了でしょう?でもその声優さんが自分の配役のコスプレして出てきたら盛り上がって流れを一気に持っていかれちゃうわけですよ。そして何より、人(個体)はコンテンツを超えられない…超人気の人物がいたとして、多くの人はアニメのキャラクター名でその人の事を呼ぶはずです、海外なんかは特に。プレイヤー自身にファンがついていたとしてもそれがタレントビジネスとして通用するレベルに達しているのは世界で見ても数える程ではないでしょうか。
以上の理由から、企業様各位に至ってはプレイヤーそのものに注目するのではなく、どのように自分たちのプロモーションの中に「コスプレ」の要素を取り入れるかを考えた方がお金やリターンに繋がりますよ、きっと。という結論と共にこの話を締めくくらせて頂ければと思います。
プレヤー同士が今を楽しみ、作品を楽しむ趣味としてのコスプレは、当然ながら今も昔もあり続けるわけで、自分は1ミリもそれを否定するつもりはありません。ただ、何となくな感じで企業がそこへ歩み寄り、アクセス稼ぎの客寄せパンダのように各プレイヤーやコンテンツが消費されていく事については些か疑問を感じる所があります。実際に綺麗に加工されて仕上がったコスプレ画像なんかを見ると本当にビックリします、スゲェなって。ただ、それに対し「すげぇな、綺麗だな、似てるな」がお金に換わるかというとそんな単純な話ではないのですよね。そういう意味で、日本が誇る(と言われている)コスプレ文化が、伝統芸能のように国の予算にぶら下がり続けるのか、それとも自立して世界へそれを発信する足掛かりを何か掴めるのかはこれから数年の間の各プレイヤーの動きにかかっていると思っています。
狭い業界内各位、つまらん足の引っ張り合いは辞めて、早く、より多くの前向きな意志が1つになる事を私自身は心より願っております。
130216_93_他人の企画をパクるということの境界線について
いやぁ、本日の東京は寒いですね。先ほど秋葉原の某店頭で30分程あるものをヲッチするという任務を遂行していた所、すっかり身体が冷えてしまい大変な事になっております。
今回は、企画をパクられるという経験をした私及び周辺の人物のお話についてです。さすがに上場している会社さんの案件などもあります故、最低限のマナーとして社名などは一切書きません。まぁ書いた所で誰も得しないのでね。
さかのぼること2年程前ですが、ある大手総合広告代理店の案件において孫請けのポジションで企画のご相談に乗ったことがありました。皆さんご存知の通り、ソーシャルメディアなるものが未だ出てきたばかりで、クライアントの担当者から代理店へ「FacebookやTwitterといったモノがあるそうですが、それらを使って予算○○○万円くらいで何か出来ませんか?」というメールが飛び、そのメールを本文ごと華麗にパスで繋いでほぼそのまま孫請けポジションまで飛んできてしまうという素敵な案件でした。
まぁこれは誰が良いとか悪いとかそういう話ではなくて、まさしく予算だけ取ってきてるからあとは宜しくな的ないつも通りの弱肉強食・ザ・代理店案件というだけの話であって私自身は何も驚きはなかったのですけれども。驚いたのは、そのもっとずっと後です。
いつも通り企画の与件を作成し、依頼主のもとへ何度か通い、ブラッシュアップ。当然ここでも企画料なんて貰えるわけはなく、予算が取れる保証もありません。結局何度か通って言われていた予算を更に30%ほど削って最終的に着地…無事に案件発注。かと思いきや急遽連絡が来て「諸処の事情で案件自体が凍結になった。再開時期は今の所わからない」…ハァ、またもやベンチャーの企画案件あるあるかぁ。とその時は諦めました。
あまりに申し訳ないので企画料だけでも払おうかなんて話もあったのですが、結構お世話になる可能性がある会社さんからの依頼であった為その時は「いえ、結構ですよ」と生暖かく終わらせておき、次のチャンスに繋がれば…なんて思っておりました。
それから一年後くらいでしょうか。ふとした拍子にWEB上でその案件および公式ホームページを目にする機会がありまして…見た瞬間にあまりの驚きに思わず屁をこいてしまうかと思いました。まぁ実際こいてしまったわけなんですけれども。
多くの方が参加される大規模イベントであるそのイベントの公式ホームページのレイアウト及び、実装されている機能、企画の内容が私が提出した資料、企画内容のそれと全く同じだったのであります。とりわけレイアウトなんかはそれはもうそっくりでして…今でもオンライン上に私の当時作成した資料をバラまきたい気分であります。
今となっては、そんなこと”あるある”話の1つですし、世の中の諸先輩方にも「あるあるだから」などと言われてきましたし、私自身も与件の1発目以降は企画料を先に頂かないと続きを書かないという守りに入る作戦で今では案件に臨んでいるのですが。それにしても当時は結構なショックでした。
最近、私の身近でも、ある仲間がソーシャルメディア上のブランディング大好きな大手企業に思い切り企画を一度蹴られたにも関わらず、知らないうちにパクられ実施され、それがソーシャルメディア上でちゃっかりと話題になってしまい正式に謝罪を求めたところ、企業側から正式に謝罪のコメントを貰う…などという事案が発生したわけですが。
なんだかプランナーや孫請けなどから「ちょっとアイデアが聞きたい」「どうなるか分からないけど取り急ぎ与件が欲しい」などと電話や会議で呼び出しておいて、聞くだけ聞いてちゃっかり実行!みたいな代理店案件が未だにポツポツとあることになんともな印象を受けております。
企画で飯を食う、稼ぐという事は国内においては非常に難しい事であるなぁという事はそもそも分かってはいるのですが、それにしても自分たちが頭使う時間を短縮する為に下請けというか自分たちより下流にいる者を呼びつけておいて、アイデアを聞くだけ聞いてちゃっかりそれを実行する…という部分に怒りを覚えるのですよね。一言いってくれりゃあいいのに、せめて。そして焼き肉でもおごってくれりゃあいいのに、ちゃっかり。
企画の価値やどこまでが「参考のアイデア」でどこからが「パクり」になるのかは非常に曖昧であり、微妙なラインだと思います。ですから一概にこれだという1つの答えがあるわけではないのですが、個人的に目指す所としては、お見積もりや請求のやり取りの際に「企画費」という項目に対し「なんですかこれ?」というツッコミを入れられなくなるくらいに企画というパートやプランナーのプレゼンスが向上する事。そのために愚直に大小の案件を積み重ねていく事。これしかないかなぁと思っています。
まだまだ「え?」という反応をされる事の方が多い「企画費」の項目。でも皆さんに知っておいて頂きたい。コンビニで目にするAKBのそれも、薬局で目にする有名アニメとタイアップしたあの商品も、スーパーに並ぶそれも、プランナーは最終的にOKを貰うまでに30も40もパワポのファイルを更新していくのです。そうした積み重ねの先に1つの商品、1つの企画があるわけでありまして、その仕事の現場たるやひたすら地道な汗と涙の結晶なのですよね。そういった現場を経て、自分自身も大なり小なり企画を書いてきた1人としてあらためて、総合広告代理店様各社に対し「今後とも宜しくお願い申し上げます」と額を地面に擦り付けつつ、色々あってもめげずに愚直に仕事に取り組んで参る所存であります。
130206_92_mixiがスタンプをはじめると聞いて…
音楽業界について石を投げていたところ、思わずグッとくる素敵な記事をやまもといちろうさんが書かれていて、もはや私は音楽業界については何も言うまい、この記事に全て私の思っている事が書かれているではまいかッ!!
時事問題の旬について
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/02/post-eadd.html
などと感動をしていたところ。不発に終わった東京の雪、そしてこの寒空を凌ぐ寒さで「mixiがスタンプをはじめる…」というニュースが深くにも目に入ってしまいました。
mixiが「スタンプ」導入 「mixiメッセージ」で試験的に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1302/06/news087.html
私はmixiについてはついつい脊髄反射で「節操がない」と咆哮する習性があるのですが、それにしてもスタンプかよ…という思いと、もしかしたら大和龍門風に言うと、mixiは本当に「ホームラン級の馬鹿」なのではあるまいか。という思いが去来します。
あとこのタイミングで「試験的に」とかつけてしまう当たりが、やはり「なんだかなぁ…」と思ってしまう今日この頃です。別段引っ張るネタでもないのですが、こういう事をしている限りmixi自体はもう、ネット上の爆竹みたいな存在になってしまっているんだなぁとお茶を飲みながら会議資料の到着を待つ私がいるのでした。
因に私は節操がないと何かにつけて言いますが、実際はこれは自分への特大のブーメランである事に既に気付いており、ウルトラセブンのようにパンドンの投げ返しに備えつつ、様々な案件に望む所存であります。引き続き宜しくお願い申し上げます。